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あたらしい家

敷地は鳥取市の中山間部の集落内にある。広い敷地の中で母屋と改修したハナレのほか車庫や蔵など増築を繰り返して一体化し密集した建物群に2世帯7人で住んでいた。両親はハナレへ移り、母屋を取り壊し子世帯家族5人のための住宅を計画することになった。まず最初に、一体化した建物群を切り離して隙間をつくり出し、敷地全体に光と風を取り入れたいと考えた。

敷地の中心に通りからひと繋がりであるが少し奥まった「中庭」を据え、ここを2世帯がつながるためのスペースとし、親世帯の住居となるハナレの玄関と渡り廊下を、接客空間などパブリックな用途として使用する和室を中庭に面して配した。また2階部分は片流れ屋根により作られたロフト空間を持つ家族5人のための独立した寝室群とした。風と光を取り込むための「隙間」は中庭や駐輪場・通路などにあてられ、雨雪から逃れる軒下空間がそれら隙間に寄り添うような構成とした。

今回の計画では、通りに面しては開口部のない板壁と軒下空間によりプライバシーを確保し、建物配置を通りから90度ふり南面させることで、集落の中に明るく落ち着いた住空間を作り出そうとしている。慣習的な家構えによる閉塞感や雨雪から身を守るように閉ざした以前の暮らしから、外とのつながりや天気の移ろいを感じられる新しい暮らしへ。この新しい家がここでの建て替え方のひとつの提案になればと思っている。

エネルギア住宅作品コンテストの審査委員特別賞を受賞しました
architecturephoto.netに掲載されました

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所在地

鳥取県鳥取市

主要用途

一戸建て住宅

構造設計

正木構造研究所

施工

有限会社 秀建

写真

平井広行

工事期間

2021年8月~2022年7月

主体構造

木造在来工法

階数

地上2階

建築面積

65.02㎡

延床面積

106.30㎡

屋根

ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き

外壁

杉縁甲板150x30mm、ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き、ジョリパット

開口部

アルミサッシ(YKK)

杉無垢フローリング120x15mm

ビニールクロス

天井

ツガ縁甲板90x10mm、ラワン合板5.5mmメスカシ、ビニールクロス

家具

ラワン合板、タモ