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敷地は、最寄り駅から徒歩2分ほどの住宅地にある46坪の旗竿形状。元の住人であるご両親と兄夫婦・弟夫婦の三世帯のための住宅を建て替える計画である。
「長屋建て」が前提条件であったが、「長屋建て」特有の界壁一枚を隔てて隣り合わせになることのないように「戸建て」に近い建ち方を模索した。
そこで、ひとつの敷地にひとつの建物として解釈される最低限の条件で、2棟の家を建てることとした。2棟それぞれから伸びた庇により出来た1階部分の隙間に、三世帯の玄関を設けパブリックなゾーンとし、この玄関より先は行き来のできないプライベートな空間とした。これにより三世帯が時折顔をあわせつつも独立しているような、適度な距離感のある関係をつくり出している。
周囲になじむように建つこの2棟の家により、三世帯分の「ボリューム」と「関係」を整えるようなあり方を目指した。
architecturephoto.netに掲載されました
所在地:
神奈川県横浜市
用途:
長屋
構造設計:
正木構造研究所
施工:
株式会社 司建築計画
写真:
平井広行
工事期間:
2020年3月~2020年9月
主体構造:
木造在来工法
階数:
地上2階
建築面積:
87.42㎡
延床面積:
152.30㎡
屋根:
ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き
外壁:
ガルバリウム鋼板ヒラ葺き、珪藻土塗り
開口部:
アルミサッシ(YKK)
床:
杉無垢フローリング120x15mm
壁:
AEP、ビニールクロス
天井:
AEP、ビニールクロス、ラワン合板5.5mmメスカシ
家具:
ラワン合板、タモ
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